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■CPUの構成 CPUは、1回の命令で同時に処理できるデータ量によって、8ビット、16ビット32ビット、64ビットなどの種類があります。 当然値が大きいものほど性能が高いということですが、現在はOSの制限もあって、ほとんどのパソコンで32ビットのCPUが使われています。 CPUの速度は「クロック周波数」という数値で測るのが一般的です。 クロック周波数は、パソコン内部の各回路間で処理の同期を取るためのテンポのことで、「Hz(ヘルツ)」という単位であらわされます。 ハードウェアのリズムを決めるクロック周波数が低ければ、パソコン全体の動作は遅くなりますし、クロック周波数が高ければパソコンの動作も速いものになるということです。 つまり、クロック周波数の違いは、パソコンの動作スピードが早いか遅いかという違いになるのです。 ただ、CPUの内部構造はメーカーにより設計が異なるので、単純にクロック周波数だけで処理速度を比較することはできません。 マルチメディア処理に頻繁に使用する命令を解釈する仕組みなどによって、さらなる高速化を実現する方法もあります。 ■CPUの種類 現在使われているCPUはWindowsなら、IntelのPentium4とCeleron、AMD社のAthlon64、 MacintoshならPowerPC G5です。 これらのCPUはどれも、少しずつクロック周波数をアップしたり、最新機能を追加するといった方法で性能を強化しています。 クロック周波数の点でみれば、Pentium4が一番の高さを誇ります。 CPUの性能をクロックの高さだけで判断するのでしたら、Pentium4が一番優れたCPUということになります。 ところがCPUの動作スピードは、必ずしもクロック周波数だけで決まるわけではないのです。 例えば、CPUの内部でさまざまな命令を計算する場合でも、データのやり取りを段取りよく行えば、効率アップの結果として計算スピードが速くなります。 「効率的に作業をした方が速くなる」という方法を採用するのが、 Athlon64やPowerPC G5です。 これらのCPUはクロック周波数こそPentium4より低いのですが、パソコン全体としての動作スピードはPentium4と同等、もしくはそれ以上という場合もあるのです。 パソコンの自作をするのでなければ、CPUを選ぶことが、そのままパソコンを選ぶことになります。 クロック周波数の一番高いものを選ぶか、機能面は少し妥協して、安いものを選ぶか。要は、パソコンでなにをしたいかによって変わってきます。
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